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2009年11月 アーカイブ

2009年11月21日

晩ご飯?夜ご飯?

最近、「晩ご飯」といわず、「夜ご飯」という言葉を使う人が増えたように思います。

気になったので、日本国語大辞典で調べてみました。
「ばんごはん」はありますが、「よるごはん」という項目はありません。
やはり、最近になって使われるようになった言葉のようです。
ちなみに、「ばんごはん」の意味は「晩の食事。夕食。」でした。

そこで、次は「晩」と「夜」を同辞典で引いてみました。

「晩」は、
「(1)夕方。夕暮れ。また、夜の意。(2)「ばんめし(晩飯)」の略。」

これに対して、
「夜」は、
「日没から日の出までの時間。太陽が没して暗い間。夜間。よ。」

ということは、まず太陽が西に傾いて、西の空が赤く染まるのが「夕方」で、
その夕方から、日が落ちて辺りが暗くなっていくまでの時間帯が「晩」、
そして、日が完全に沈んでしまってからが「夜」だということになりましょうか。※

だとすると、「晩ご飯」という言葉を使う人の数が減り、「夜ご飯」という言葉を使う人が増えたのは、単に語感の問題にとどまらず、日本人の生活が、次第に夜型になっていることの現れかもしれません。子どもは塾やお稽古事、親は残業で帰宅が遅い。ご飯を食べるのは夜の9時、10時。

そういえば、私もそういう生活を何年もしています。まさに「夜ご飯」です。
「晩ご飯」を食べるのは、旅に出て旅館に泊まったときくらいでしょうか。

人々の生活の変化に伴い、言葉は少しずつ変わっていきます。
でも、言葉はまた、先人たちの生活の中から生まれ、日々使われることを通して、
現代にまで受け継がれてきたものでもあります。そのような意味で、
言葉には、これまでこの国に生きた、たくさんの人々の生の営みが染み込んでいる。

朝日と共に仕事に行き、夕日と共に家に帰ってご飯を食べ、床に就く。
そんな昔の人の生活に思いを馳せながら、
「晩ご飯」という言葉を大切に使い続けていきたいと思います。

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※日本国語大辞典の説明によると、夜はさらに細かく3つに分けられ、日が暮れて間もないころを「宵」、それ以降を「夜中」。丑の刻と寅の刻の間の時刻(午前3時頃)を過ぎると「暁」というのだそうです。

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